about us

メンタルヘルス情報を発信する当事者中心のメディア

メンタルサバイバーチャンネルとは

メンタルサバイバーチャンネル(以下MSC)は、2016年にスタートしたメディアです。

精神科の薬と回復について対話することを目的にしています。当事者からのリアルな情報の受信と正しい情報の発信を目指す、新しい参加型のメディアと私たちは位置付けています。

現在は、オンライン会議システムZoomを利用し、日本だけでなく様々な国の当事者の皆さんもいっしょにオンラインミーティングを中心に活動を続けています。東京でお薬について対話する「お薬当事者研究」というリアルのワークショップも開催しています。

私たちの役割として考えているコト

私たちは、人々がストレスでメンタルの不調を感じた時にあまりにも安易に精神科や心療内科の門を叩き、向精神薬の特性を理解しないまま安易に向精神薬を服薬する傾向に大きな危機感を感じています。

したがって私たちのミッションは、安易な向精神薬の服薬の危険性について情報を発信することです。 すでに向精神薬を服薬している方に関しては、できるだけ計画的に安全に適正量に減薬(断薬も含む)するためのノウハウを体験者のみなさんとともに研究していきたいと考えています。

私たちがこのような活動を行っているのは、世話人の月崎時央が約4年間、100人近い当事者の皆さんと精神科の病気や薬の処方について対話を続けてきたからです。そして精神科にかかり向精神薬を処方されたことにより、体調を悪化させ、その後の暮らしや人生が大変困難になった方々が多く存在することを確認しました。

その背景にはメンタルの調子を崩した時、医療・福祉関係者から正しい情報が得られないまま、精神保健システムに引き込まれてしまうという危険な現実がありました。服薬以外の選択肢が提示されない実態があり、その結果、徐々に増えていく向精神薬により主体的な判断力を失ってしまうという深刻な問題があることがわかってきたのです。私たちが向精神薬について伝えていきたいことは以下です。

1依存性があること

2深刻な副作用があること

3耐性がつきやすいこと

4断薬時に禁断症状がでるかもしれないこと

この向精神薬について次の大切な情報4点が医療者から当事者に説明されていない場合がほとんどです。

日本の向精神薬の多剤大量処方の問題は他の先進国と比較しても深刻であることが明らかになり、厚生労働省も処方規制を強めています。

しかし実は一度飲んでしまった薬を減らすこともやめることもそう簡単ではないという厳しい現実があります。禁断症状(離脱症状)の存在を知らなければ、もし薬を減らした時に不調が起きればそれを、再発や症状の再燃と判断されより強い薬を大量に処方されたり、最悪の場合は強制入院となってしまうことさえあります。

私たちはメンタルの不調による向精神薬の服薬と減薬について情報を発信し、向精神薬のことで苦しむ人を一人でも少なくするためにこのメディアを運営していきます。

MSCの大切な4つのポリシー

1 対等な関係です

当事者・専門職・支援者などが、それぞれが対等な関係で語りと学びを共有し情報の受診と発信をするための場所です。

多様な意見・考え方・価値観を認める場です。精神保健福祉・薬物に関してはそれぞれの経験により百人百様の考え方があります。特定の意見・考え方・価値観を他人に押し付けず、多様な意見・考え方・価値観を担保できる場です。

2 希望を起点に考える場です

精神医療による人権侵害、薬害の存在を認めています。しかしここは精神保健やその治療に対する怒りや恐れや被害者意識を源にした闘いのための場ではありません。回復することを目的に希望を起点に薬について考える場です。

3 医療的な相談について責任ある回答は用意できません。

ジャーナリストの視点、当事者の経験から集めた情報の受信や発信をするメディアです。専門家は存在しませんので情報について医療上の責任を持つことはできません。

4 あらゆる思想信条、健康関連のビジネス等と関係はありません。

サイトを訪問する方や参加者個人がどのような背景や考え方を持つことも自由ですが、MSCにおいて思想信条の流布やビジネスの勧誘は固くお断りします。

Staff

不破令 Nori Fuwa


1977年生まれ。
ライター ファシリテーター


現在は単発派遣でアルバイトをしながら社会復帰を目指しています。

23歳の時に105kgから70kgの減量に成功後、食事をするのが怖くなり精神科に通院、摂食障害と診断。数か月後にうつ病と診断される。

27歳の時に多剤処方され、線維筋痛症は発症してからの精神科病院転院まで10年間続く。

転院先の医師から強制減薬され疑問に思い調査。多剤処方の危険性などの事実が判明。その時点で断薬を決意。

その後、減断薬専門の心療内科に転院し38歳の時に精神薬を手離す。平成29年1月には鎮痛剤も手離し、完全断薬する。

日常生活からの気付き、痛みの疾患についてなど真面目なものから料理・お菓子作り。鉄道写真やお出かけ先の街の風景、美味しいお店など趣味についてコラムを発信します。

月崎時央 Tokio Tsukizaki(つっきー)


メンタルサバイバーチャンネル世話人。1959年生まれ

ジャーナリスト ファシリテーター

日本ファシリテーション協会会員 視覚障害者ガイドヘルパー


出版社でインテリア雑誌の編集を行う。その後フリーランスライターとして作家猪瀬直樹氏に師事、『日経トレンディ』『日経新聞』『朝日新聞』などに医療記事を執筆。

躁うつ病のきょうだいの発病をきっかけに1990年から精神保健福祉の取材を開始。著書に『正しい精神科のかかり方』(小学館)『精神障害者サバイバー物語』(中央法規出版社刊)などがある

医療の取材記者、編集プロダクションLAMAPPA企画社長などを経て、現在はフリーランス。

2019年に国際医療福祉大学院 医療ジャーナリズム分野修士卒業

精神薬の減薬について専門誌、新聞・雑誌などに医療記事を書く

当事者のみなさんと一緒に 回復のためのメディアを運営していきます

井上英子


メンタルサバイバーチャンネルIT担当

システムエンジニア


精神科通院歴25年。現在も通院中です。

まだパソコンがない時代から、プログラマーとして仕事をしていましたが、理不尽な性別役割の押し付けが原因で、大好きだった仕事を辞めざるを得なくなり、第2子出産半年後にうつ病を発症。

薬を飲んでもうつ病は全く改善されず、考えられない程の大量処方で人格崩壊。双極性障害Ⅱ型にされました。

精神科医を信じて、一生薬を飲むつもりでしたが、ある人に「薬は飲まなくていい」と言われ、調べ始めたのがキッカケで、精神医療の闇に気付きました。

現在は、睡眠導入剤(ベンゾジアゼピン系の薬)のみ服薬中です。

様々なリカバリー活動を経て、薬を飲みながらも、WEB制作会社に就職し、過去の経験をフルに活用してWEB制作のスキルを獲得。

その後、ベンゾジアゼピンの減薬開始とともに離脱症状がひどくなって、働き続けることが難しくなり、向精神薬減断薬情報共有 コミュニティ「ここでいっしょに」(https://www.koko-issho.com/)を制作し、運営しています。

精神疾患の方のリカバリーと減断薬のお手伝いをします。

ムー


メンタルサバイバーチャンネル総務担当


1964年生まれ 東京理科大学卒業 26年間向精神薬を服薬の末完全断薬。人と話をすることが難しい場面緘黙という症状がある。パソコンが得意で、主に総務関係、原稿の文字起こしなども担当する。趣味は、アマチュア無線 自転車 ピアノ演奏など。

 

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