911もコロナロックダウンも超えて歌い出す回復のピアノ
ピアノを売り払い、ピアノを忘れてニューヨークへ移住を決めた私
3歳でピアノの才能を発見され、それ以降大人たちのためにピアノを弾き続けた私に最初の転機が訪れたのは16歳の時です。
父が亡くなったのです。このことで、私は”大人のためにピアノを弾かなくではならない”という束縛から自由になりました。
私はカラオケやディスコに、関西のお笑い芸人たちと遊びまわるようになりました。 そして気づいたら実家でピアノと電子オルガンの講師になっておりました。
20代になってからは、アメリカと日本をずーっと行ったりきたりしてました。 そして20代後半だったと思いますが、ピアノを売り払いアメリカに来ていました。
それをきっかけに私は「私の人生にピアノはなかった」ことにして生きるようになりました。世界中の音楽を生活の中で聴けることだけを求めて、やってきたアメリカ本土の生活。
R&B やヒップホップなどの初期の頃の音楽が染み込んだ上に、ニューヨークのサルサなどのラティン音楽に浸りきったのです。
2001年911、アメリカの同時多発テロをニューヨークで体験することになりました。
実は私は現在もその時の衝撃からくるPTSDという症状を抱えたサバイバーとして日々を送っています。しばしばパニック発作にも襲われます。
そしてオバマさんが大統領になった年、私はニューヨークからハワイへ移住してきたのです。(続く)
●プロフィール
カイルアお天 ミュージックアンバサダー・ピアニスト大阪府出身 カイルア在住 カイルアミュージックスクールピアノ講師 シニアホーム サウンドセラピスト