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双極性障害と診断され、現在減20年来服薬し、1年前から減薬に取り組んでいるAさんのお薬手帳から薬名と1日の処方量を書き出しました。
■オランザピン 1日 2.5mg
■アリプラゾール 1日 12mg
■リーマス 1日 600mg
「お薬手帳を解読するワークショップ」調べる7項目。
1 薬の種類の分類
2 薬の名前 商品名 (ジェネリック)
3 適応や種類
4 各薬について一日の最大量と自分の処方量合計との比較
5 用量の換算(ジアゼパム 換算 イミプラミン換算 クロルプロマジン換算)
6 半減期
7 副作用
オランザピン
1 双極性障害治療薬
2 商品名 ジプレキサ/オランザピン(製薬会社名)
3 双極性障害の躁症状とうつ症状の両方の改善に適用
4 双極性障害性障害における躁症状の改善の最大量 20mg
双極性障害性障害におけるうつ症状の改善の最大量20mg
5 CP換算(クロルプロマジン換算)100mg
6 非高齢者34時間 高齢者52時間
7 高血糖症状(口渇 多飲 頻尿等)低血糖症状(脱力感 倦怠感 冷汗 振戦 傾眠 意識障害など)
アリプラゾール
1 抗精神病薬
2 商品名 エビリファイ/アリプラゾール(製薬会社名)
3 統合失調症 幻覚妄想やのほか不安抑うつに効果がある
4 6〜12mgで開始 6〜24mgが維持量 最大量は30mg
5 CP換算(クロルプロマジン換算)300mg
6 半減期65時間
7 手足の震え 不安 筋強剛 食欲不振 食欲亢進 傾眠 寡動 ジストニア 便秘 よだれ
リーマス
1 双極性障害治療薬 (気分調整剤)
2 商品名リーマス/炭酸リチウム
3 抗躁効果 躁うつ後の波を抑える
4 200mgを3回に分ける 7日目で服薬前に採血し血中濃度を測る。血中濃度が0.6〜1.2 Eg/1 の範囲になるまで増量する。
5 等価換算はない
6 半減期 15時間
7 治療初期の副作用 手指振戦 吐き気 食欲低下などの消化器症状 口渇 多飲多
下痢など
長期投与 甲状腺機能低下 腎機能低下
中毒症状 意識障害 せん妄状態 けいれん発作 失禁など
Tさんが自分の薬を調べてみてわかったこと
・双極性治療薬を2剤と気分安定薬1剤を服薬している
・一日の最大量と処方量を比較したが、量は適正範囲で少なめである
・クロルプロマジン換算をしてオランザピンとアリピプラゾール2剤の換算値を合計して400mg。これは適正範囲である。(300〜600mgが適正とされている)
・リーマスは1年に一回くらい血中濃度を測定している。
・オランザピンとアリピプラゾールの半減期はどちらも長いので薬はいつも持続的に作用しいるようだ。
・オランザピンとアリピプラゾールの半減期はどちらも長いので、減薬時に1日では効果を感じられないと思われる。減薬時に注意する必要がある。
・現在減薬を進めているが以前は、もっと大量の双極性治療薬と統合失調症治療薬を服薬ていた。その当時にあった足の痛みは現在、軽くなっている。
・今後も減薬を進めて行きたいが以前より気力と体力が上がらない感じが気になっている。
お薬手帳を解読するために以下の情報を参考にしました。
『こころの治療薬 ハンドブック』(星和書店刊) 第11版
https://lamappa.jp/careandrug/bookshelf/books2020-3/
インターネット日経メディカル処薬辞典
https://medical.nikkeibp.co.jp/inc/all/drugdic/
お薬110番など
http://www.jah.ne.jp/~kako/
★毎回調べた情報はメンタルサバイバーチャンネル WEBサイトここでいっしょにお薬情報のページに調査結果をストックして行きます。