6痛みに関する本 人生を変える幸せの腰痛学校

伊藤かよ子著 プレジデント社刊 

キーワード

#痛み #腰痛 #線維筋痛症 #鎮痛剤#囚われ

著者は腰痛を克服された鍼灸師の資格を持つ伊藤かよ子さん。この本は著者伊藤さんが腰痛で苦しみそこから回復を果たした体験を小説風に書いた本だ。

内容を少し紹介しよう。

主人公である神崎由衣は原因不明の腰痛になり、「椎間板ヘルニアによる腰下肢痛」と診断され手術をするも、一向に良くならない。

主治医の今井先生は友人である佐野先生が主催する『慢性疼痛の患者さんのための治療のプログラム』を紹介する。

由衣はホームページに書かれていた<日本の痛みに対する医療は諸先進国より20年以上遅れている>に興味を持ち、佐野先生のもとへ向かう。

そこには5人の同じ悩みを持つ仲間が集まっていた。由衣は5人と一緒に8週間のプログラムを佐野先生と助手の篠原さんたちとともに行うことになった。プログラムは運動と認知行動療法が中心となっている。支援者の手ほどきによって参加者それぞれの思い込みが解き放たれていくプロセスが丁寧に描かれていく。

「人間は“脳”で痛みを感じています。」

「いい気分は自信や行動力を取り戻してくれます。」

「今、何ができるか。」

佐野先生と対話をし、篠原さんの指導で体を動かしながら、6人は腰痛から解放される。

そして、各々のこれからの人生を選択するようになる―。

実はワシも線維筋痛症の始まりとなった原因不明の腰痛に悩まされた経験があり、登場人物の6人の気持ちはよくわかる。

ワシは体の痛みによる3度の整形外科への入院生活の中で治療以外にできることはないかを必死で探した。その結果、まず自分が「痛みに囚われないこと」が有効であることに気づいた。

このため入院中にも関わらず、院内でも常にできるだけワクワクすることを探していたのを覚えている。そのためか、入院生活中は、入院前から併発していらうつ症状も何故か同時に改善されていた。

痛みも抑うつ状態も入院中は改善されていた。その理由は「痛みにもうつにも囚われないこと」を自分では無意識にやっていたためだと思う。

この本を読んで、整形外科に入院していた当時の体験をいろいろ思い出した。

認知行動療法、疾患について勉強すること、脳のメカニズム、自己決断、勇気づけ、貢献・・・。

そう考えてみるとこれらは、それ以前に14年間悩まされたうつ病からリカバリーしたステップとほぼ同じことをやっていたのに気付いた。

「本気で治そうと思った」と決断した時に意識が決断したことに全集中する。

と著者も解説する。そう。ワシが精神薬・鎮痛剤を手離した行動も自己決断したものだった。

本を読み終えた時、痛みもうつっぽさも消え爽やかな気分になった。

「からだはいつも自分の味方。」

本の中でこれが一番、ワシの心に刺さった言葉だ。ワシも現代人も無理をし過ぎ、自分の身心を労わることなく頑張りすぎている。

「自分を大切にして今後の人生如何に生きるか。」と問いかけを持ち、今を生きることが大切だ。

腰痛だけでなく、頭痛、肩こり、坐骨神経痛などで悩んでいる方にも薦めたい一冊だ。

text by Nory(メンタルサバイバーチャンネル)

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